気がついたら、南アフリカ生活1743日目。

憧れていた駐在生活が、普段の生活になって、気がついたら帰国が近づいて来た。南アフリカに来て、仕事をして、ゴルフをして、不動産で幾分か収入を得て、アフリカ大陸とその周りを旅行して、気がついたら四十路に入ってた。

北斗の拳の世紀末の世界。危険がいっぱいと人は言う。

銀行ATMでは黒人に囲まれ、夜赤信号で交差点で止まったらガラスを破られ、車を公園に駐車していたらガラスが割られ、中のモノが盗まれる。空港の税関ではアジア人は奥の部屋に呼ばれ、袖の下を強要される。子供と片親で国に入る時は、子供が売買された子ではないという証明が必要。深夜警察に飲酒運転かどうかの確認も含めた職質をされ、何も取れないと分かると、お前みたいな外国人が深夜に危険な目に遭わないように俺たちは寒い中立っている、そんな俺に何か寄越せ、と警官が笑顔で手を出す国、南アフリカ共和国。

為替は短期間で大きく変動し、5年間で1ランド=6〜11円と変動。前大統領は汚職塗れ。GDPは伸び悩み、アパルトヘイト崩壊後、周辺の黒人が大挙して押し寄せ、仕事を奪われた現地黒人と頻繁に衝突。

黒人を優遇するがあまりに、白人が出世できず、自らの国を捨て国外へ。ほんの一握りの知識層の黒人が、ブラックダイヤモンドと呼ばれ各企業で重宝される。国営の電力会社、航空会社、鉄道会社はいつも金が無いと騒ぎ立て、国民からの搾取を叫ぶ。

マンデラさんの提唱したRainbow Nation、虹の国。

駐在から帰った日本人は、ほぼ全員が言う。また南アに行きたい、駐在したい、旅行したい、引退したら長期滞在したい。

いろいろな雑音を、全て忘れさせるくらいの、魅力がある国南アフリカ。街ですれ違う、お互い知らないけどサウボーナ、グンジャーニ。飛び切りの笑顔。ゴルフは3000円も出せば、一流コースでプレー可能。ワインも驚くほどおいしいボトルが2500円。ステーキはウルフギャングにも負けない炭火焼のTボーンステーキが2000円。運転は右ハンドル、どこまでも車で行ける。道も笑えるくらい整備されていて、南ア国内にある別の国、レソト、スワジランド(エスワティニ)も魅力あり。ケープタウンは年末年始、夏を忘れられない、待ちきれない沢山の欧州からの観光客で埋め尽くされる。

なによりも、なによりもJoburg Skyと現地のみんなが呼ぶ、紺碧の青空が年中続く。カラッとした天気。都市部だけど、緑の多い、ゴールドラッシュで生まれた街、ヨハネスブルグ。ここでしかできない経験、もっと伝えられたらいい。

南アの魅力を伝えながら、何か、できればいい。アフリカ観光局にはもっとこの魅力を世界に力強く発信して欲しい。僕ならこうする、なんて妄想しながら。